恋のはじまりはまるで落雷みたいに落ちてきてくるくる回ってキラキラした中を駆け抜けてきた。でも終わりも同じくらい突然だった。恋人とはお別れしました。本当に突然だったけど、本当に寂しいけど、毎日会ってた人と会えなくなるけど、手は繋げなくなるけど。もうこれはどうしてもしょうがないことで、避けれなかったことなんだろうなぁと。付き合ってる時、別れたことを想像するだけで「無理!そんなの次の日からこの愛情なくして生きていけない」と思ってたけど*1、生きてます。元気に。泣き喚くこともなく、心変わりしてしまった恋人を責めるでもなく、ただただ幸せだった一年七ヶ月の感謝とわたしに注いでくれたまっすぐな愛情に感謝したい。日記を書きながら自分自身を整理してるのだけど、突然過ぎてあとからくる実感が怖い。だからってその気持ちを止められないことは恋人もわたしもよく分かってるのだ。「浮気する時は絶対本気になっちゃうと思う」って言ってたけど、まさかなー。私よりも恋人がボロボロ泣いていた。私はただ手を握って体温や感触を忘れたくない一心だった。先週まで私を愛してくれたこの手が他の人のものになるかもしれないなんて皮肉な話だよ。まだまだわたしも恋したいんだった。もっとイイ女になるんだからね、と笑いながら言ったらメガネを曇らせて泣いていた。ありがとう。本当に。言葉じゃいい表せないくらいしあわせでした。27年間の中でここまで誰かに愛されたらしあわせです。ありがとう。またいつか会った時は笑顔で挨拶してね、と約束した。


楽しいことは常に悲しいこと、辛いことの隣り合わせで、どちらもあるから人間て面白いのだと思う。誰かに対して大きくて寛大な愛と優しさで接していける人間になりたい。眠れなくても明けない夜はないのだ。

*1:ウルウルなりながら