スタバのアニバーサリーブレンドキャラメルマキアートを持ち帰って仕事帰りの恋人を待つ。一緒に歩きながら仔猫の死体を見つけた。片目が飛び出ていて、思わず前の事を思い出して目を伏せたら、恋人が「埋めてあげようね」と言って一緒に公園に埋めた。一年前、別の年下とうんちゃらあった時に仔猫を見捨てたことが今でも忘れられなかったから目を伏せたのだ。ビニール袋に入れられて捨てられた四匹の仔猫。まだ目があいていなくて、公園のへりから落ちそうだった。可哀想にずっと鳴いていた。気になって気になって、年下の話どころではなかった。しかし「気にするな、話を聞け」と言われてわたしは助けられる仔猫を見捨てた。あの時、すぐ家に連れて帰ればみんな助かっていたのに、恋にうつつを抜かしてわたしは見捨ててしまった。結局、朝になって仔猫は死んでいた。猫が大好きだなんて、口だけなのだと自分のことを恥ずかしく思った。捨てた人間と同じだと思った。でも今日、恋人と一緒に木の下に穴を掘って愛しそうに死体を撫でる恋人を見て涙が出た。四匹の仔猫の話をして、何も言わずに聞いてくれた。わたしは猫が好きだ。そして恋人も好きだ。一緒に猫を埋めてくれた恋人を大切にしようと思った。今日の日の事を忘れたくないので記録として記した。